気をつけたい「~たり」の正しい使い方

「~たり」の正しい使い方を覚える

文章を書く際には、プロのWEBライターとして正しい文法を使うことが必要です。
いくら表現力が高いライターでも、文法に誤りが多い記事ばかりを提出されてしまうと修正箇所が多くなり、クライアントとしても評価を下げざるを得なくなります。
気を付けるべき文法というのはたくさんありますが、その中でも多いのが「~たり」という表現です。

「~たり」は基本的には、何か二つの事柄、もしくはそれ以上のものを並列する時に使うものです。
たとえば、「読んだり、書いたり」という表現をします。
この場合、一つ目の動詞に「~たり」を入れたら、必ず次の動詞にも「~たり」を入れるというルールがあります。
こうすることで、二つの行為が同時に行われるということを表すことができます。

文章中では、こうした複数の事柄を並列させる表現を使うことが多いため、よく用います。
それで、間違いが生じないように、「~たり」を使ったら、次につながる言葉にも使うということを意識しておきましょう。

「~たり」の誤用は起こりやすい

この「~たり」という表現に注意すべきなのには理由があります。
それは、誤用がとても多いからです。
どんな誤用かと言うと、一つ目の言葉に「~たり」を付けているのに、並列する二つ目の単語には「~たり」が付いていないというものです。

たとえば、「趣味は、小説を読んだり、休みの日に釣りに行くことです。」という言い方です。
もちろん、正しくない表現であっても、文の意味は分かります。
しかし、文法としては正しくないもので、二つ目の「行く」という動詞に「~たり」が入っていません。

どうしてこうした誤用が起こりやすいかというと、「~たり」という表現は単独でも使われることがあるからです。
たとえば、「遅刻したのは、電車が遅れたりしたからだ。」という表現です。
「~たり」にかかる言葉は一つだけしか用いられていない文章では、「~たり」を使うことによって、他にも何か事情があったと暗示させる意味合いがあります。
これは一つの表現方法であり、正しい文法です。

この使い方を二つ以上の物事を並列して書く文についても適用してしまうことで、誤用が生じてしまうのです。
特に文が長く、二つの並列された物事の間にいろいろな言葉が入ってくると、誤用が生じやすくなる傾向があります。

こうした誤用は日常的によくしてしまいがちです。
また、テレビなどの多くの人が見ているメディアでも誤用表現がよく使われています。
そのため、ついつい記事を書いている時にも誤用してしまいますので、十分な注意が求められます。
「~たり」という表現を使ったら、ミスがないかとチェックする癖を付けると良いでしょう。