寿命が延びるといわれる黒タマゴの「玉子茶屋」

お店の紹介「玉子茶屋」

「玉子茶屋」は箱根の大涌谷エリアにあるお店です。
大涌谷の散策コースを歩いていき、延命地蔵尊を越えてから15分くらいで閻魔台に着きます。
ここに大涌谷の名物でもある「黒たまご」が「玉子茶屋」に販売されています。

「玉子茶屋」の前には、「玉子スタンド」なるものがあって、そこに座って黒たまごをいただくことができます。
この場所からは大涌谷の絶景を見渡すことができて、温泉地から出てくる蒸気の不思議な情景を楽しめます。
天気の良い日であれば、そこから富士山の雄大な様子を見ることができて、箱根の美しい自然との組み合わせが最高です。

この「玉子茶屋」のすぐ下では、蒸気がもうもうと出てくるところで、黒たまごを作っている様子を見られます。
「蒸し方」と呼ばれるプロが、毎日温泉の中に卵を入れて最適の状態で引き上げることで、他ではなかなか見られないユニークな黒たまごができあがるのです。

こうした製造の様子を見ながら、できあがった黒たまごをいただく時間も楽しいものです。
気持ちの良い山の風に吹かれながら黒たまごを食べるのは、ここに来たら欠かせないお約束です。

「玉子茶屋」の名物について

「玉子茶屋」では、大涌谷の名物である黒たまごを求める人でいつもいっぱいです。
名前からも分かるように、パッケージを開けてみるとすべてが真っ黒のゆで卵が出てきます。

これは、生の卵を下の温泉に入れて80度くらいのお湯でゆでることによってできます。
殻には気孔と呼ばれる細かな穴が開いているのですが、ここに温泉の成分である鉄がくっつきます。
それに、やはり温泉から出てくる硫化水素が結合して化学反応を起こします。
これが黒くなる理由で、殻が真っ黒になってしまうのです。
この温泉でゆでた後に、さらに熱湯で蒸し上げて完成させたものが販売されています。

黒たまごは食べると7年寿命が延びると言われていて、いわば縁起物としても人々から大事にされています。
実際に、殻に付着している硫化鉄は温泉の有効成分でもあり、胃腸病にも良いとされています。
温泉に入って飲用するのと同じような効果があると考えることができます。

なかなか珍しいものですので、箱根に寄った際には必ず寄っていく人が多いです。
そこで自分たちが食べるのにも良いですし、お土産として持ち帰るケースも多いです。
温泉でゆでただけあって、独特の硫化鉄の臭いがあり独特の感覚に仕上がっています。

箱根観光に行くなら、散策をしてからこの黒たまごを食べるというのがセットになっていますので、観光の際にはぜひとも予定に含めておきたいところです。
周辺にはたくさんのスポットがありますので、ちょっと休憩がてら閻魔台に立ち寄ってユニークな黒たまごをいただいてみましょう。