「宇都宮みんみん」のお店紹介

日本人に愛され続けている餃子は、全国どこに行ってもおいしいお店があります。
しかし、やはり餃子で有名なスポットと言えば宇都宮でしょう。

その本場の宇都宮でも人気が高いのが、「宇都宮みんみん」です。
このお店は市内中心部の宮島町に位置していて、昭和33年から餃子専門店として人々に愛されています。
餃子が大好きな宇都宮の地元の人たちだけでなく、その評判を聞きつけた県外からのお客さんも多く訪れる人気店です。

「宇都宮みんみん」の創業者は、中国の北京に住んでいたことがあり、そこで中国の家庭料理として餃子に親しむようになります。
その後日本に帰国してから、昭和30年ごろから「ハウザー」という名前で食堂を始めています。
そこでもすでに餃子を提供していました。

今でこそ中華料理と言えば餃子が定番となっていますが、その当時は餃子を提供するお店はあまりなかった状態でした。
しかし、同店では本場の餃子を出していて、中国からの引揚者などから支持を得ていました。
その後、「宇都宮みんみん」と名前を変えて、餃子専門店に的を絞ってお店を経営しています。
餃子で有名な宇都宮の中でも非常に歴史の古いお店で、このお店で使っていた餃子用の鉄鍋は、現存するものとしては宇都宮で一番古いものだとされています。

「宇都宮みんみん」の名物料理

「宇都宮みんみん」は餃子専門店としてして営業していて、メニューは3つだけです。
「ヤキ」と呼ばれる焼き餃子と、「スイ」と呼ばれる水餃子、そして「アゲ」と呼ばれる上げ餃子です。

「宇都宮みんみん」の餃子はとてもあっさりとしていて、いくらでも食べられるくらいです。
というのも、このお店では白菜をたっぷりと使っていて、野菜を多く配合しているからです。
野菜から出る優しい甘さとジューシーさ、そして飽きの来ない柔らかな味わいは誰からも好かれる一品です。

ニンニクも使っていますが、臭いがきつく残るような使い方はせず、味わいを深めるためだけに使っています。
それに、上質のお肉を加えることで、しっかりとしたボディーの味となっています。
皮はしっかりとした食感を持ちつつもしつこさを感じさせることなく、餡とのバランスが最高です。

これを焼いたり水餃子にしたりしていただきます。
焼き餃子は、プロの焼きの技術で表面はパリッとしているものの、中はジューシーでまさに理想的な餃子という焼き加減です。
一口食べれば皮の心地よい食感に続いて、野菜と肉の絶妙なバランスの味が広がっていきます。

水餃子はスープもおいしく、飲み干してしまうお客さんばかりです。
酢などを加えて味を変えるのも楽しく、飽きずに何皿でも食べられる魅力を持っています。