「日本橋 お多幸(たこう)」の特徴
日本橋のおでんの名店として知られているのが「お多幸」です。
こちらは大正12年(1923年)創業という都内でもかなり希少な老舗となっており、もともと銀座に本店を置いていたところ平成14年(2002年)より日本橋に移転をしたという流れがあります。
ちなみに「お多幸」という名称のおでん屋は都内だけでもかなり数多くありますが、その全てがチェーン店というわけではありません。
「お多幸」という言葉に商標がないということもありますが、グループ店や全く関係ないお店もその名前が使用されていることもあるので利用をする時には少し注意した方がよいでしょう。
お店の特徴は豆腐やはんぺん、さつま揚げといったものを主に扱ったおでんであるということで、そこに関東風味の甘辛出汁がたっぷりと染み込んだ味わいに仕上げています。
お多幸本店は東京駅八重洲口と東京メトロ日本橋駅のちょうど中間地点にあるので、観光や出張で東京を訪れた人にもおすすめしたい東京ならではのグルメスポットとなっています。
もちろん中央区内で勤務をしているオフィスワーカーさんたちにとってもおなじみのお店となっており、ランチでも夕方以降の食事や飲み会でも気軽に訪れられるお店です。
代表メニュー、おすすめ料理
お多幸といえば独特の出汁が特徴のおでんがメインメニューなわけですが、カウンター席からは四角いおでん鍋の中にたくさんの具材が入れられている様子を見ることができます。
一般的なおでんの具材は一通りメニューになっていますが、せっかく訪れるのであればお店ならではの「魚すじ」など珍しいメニューがおすすめです。
名物のはんぺんは鮫肉を使っているのが特徴で、江戸時代から伝わる製法で作られている珍しいものとなっています。
もう一つ名物なのが「とうめし」と呼ばれるもので、これは茶飯の上に木綿豆腐が一丁のったかなりインパクトの強いメニューです。
普通のお茶碗の上にご飯と茶色くなるまで出汁で煮詰められた豆腐が乗っているもので、価格は390円とリーズナブルです。
もともと「とうめし」は裏メニューとして提供されてきたものなのだそうですが、現在ではお店の看板メニューとして知られるほどになっています。
季節によって旬の野菜がおでんになっていることもあるそうで、夏場には「冷製おでんトマト」など非常に珍しいメニューも登場します。
住所・アクセス方法
「日本橋 お多幸」の住所は東京都中央区日本橋2-2-3 お多幸ビルで、東京駅からは八重洲北口より徒歩約5分、東京メトロ東西線の日本橋駅からはB5出口から徒歩1分となっています。
最初にも説明したように「銀座八丁店」と「新宿店」は直接関係のないグループ系のお店なのでそちらは気をつけてください。