打ち立てのコシの強いうどんが人気の「水沢うどん 大澤屋」
水沢うどんは、讃岐うどん、稲庭うどんと並んで日本三大うどんの一つに数えられる歴史のあるうどんだ。
群馬県の伊香保にある水澤寺で1582年には参拝客や旅人に振る舞われていた記録が残っているから、400年以上の歴史があることになる。
そんな歴史のある水沢うどんを現代にも受け継いでいるのが、群馬県渋川市伊香保町水沢にある「水沢うどん 大澤屋」だ。
昭和45年に先代店主が開業し、当初は30坪ほどの小さな店舗だったのが、今では合計4つの店舗を構えるまでに発展した。
大澤屋ができた当時は苦労も多かったそうだが、現在は水沢うどんの組合までできて、14軒もの水沢うどんのお店がしのぎを削っている。
大澤屋の特徴は、コシの強い、また透明感の高いうどんだ。
喉越しの良い麺にするために、うどん生地を27もの工程に分けて鍛えたり寝かせたりを2日間にわたって繰り返す。
うどんの材料は小麦粉と食塩のみとシンプル限りないものだから、製麺過程をどれだけこだわるかによって店ごとの味が変わる。
大澤屋では、受け継がれた伝統の技術を身につけた職人が水沢のよく変わる天気をも読みながら、絶妙な感覚で丁寧に作り上げているのだ。
その結果、水沢うどんの持ち味である、もちっとした食感と小麦本来の味わいのあるうどんに仕上がっている。
打ち立てのおいしさを、ぜひ味わってみてはいかがだろうか。
また、大澤屋では麺だけでなくつゆにもこだわりがある。
秘伝の「かえし」と白だしの製造工程は、煮干しを下処理するところからかつお節を投入する順番に至るまで決まりがあるそうだ。
時間をかけてじっくり煮出したうえで、かえしと白だしを合わせて火をさらに加えてから、冷まして馴染ませる。
こうやってこだわって作られたつゆだからこそ、大澤屋のうどんの味が最大限に引き出されると言っても過言ではないだろう。
水沢うどん 大澤屋で食べたいメニュー
大澤屋には、第1店舗、第2店舗、石段店、それに、カレーうどん専門の游喜庵の合計4店舗がある。
店舗によってメニューに若干の違いがありますが、セットメニューはどこでも人気だ。
たとえば「梅」の場合、これはざるうどんと舞茸の煮付けのセットである。
価格は1,100円、大盛りは+165円、つゆをごま汁に変えると+154円となる(価格はすべて税込み)。
天ぷらを食べたい方には、セットメニューの「楓」と「柏」がおすすめだ。
「楓」はざるうどんに舞茸の天ぷらが2個ついて1,485円、「柏」はざるうどんに舞茸の天ぷらが1個と、さらに2品ついて1,540円である。
またオンラインショップもあるので、全国どこでも大澤屋の本格的な水沢うどんが購入できる。